大学時代の学友と再会して思ったこと。
皆、優しくなった。
それぞれ世間に揉まれたのか、何かを頑張ってきたのか、
あの頃よりずっと優しくなっていた。
同じように視力や体力が落ちて、肌のハリやシミが気になる、
親の心配をせねばならぬ歳になってしまったんだけど・・・
失っただけではなかった。
歳をとるというのは・・・
季節の花がこれほど美しいことに
歳を取るまで少しも気づかなかった
美しく老いてゆくことがどれ程に
難しいかということさえ気づかなかった
もしももう一度だけ若さをくれると言われても
おそらく 私はそっと断るだろう
若き日のときめきや迷いをもう一度
繰り返すなんてそれはもう望むものではない
季節の花や人の生命の短さに
歳を取るまで少しも気づかなかった
人は憎み諍いそして傷つけて
いつか許し愛し合う日が来るだろう
そして言葉も要らない友に なってゆくのだろう
迷った分だけ 深く慈しみ
並んで座って沈む夕日を一緒に眺めてくれる
友が居れば他に望むものはない
それが人生の秘密
それが人生の贈り物
(人生の贈り物-他に望むものはない-より)
~詩・楊姫銀、訳詞 さだまさし~